観光

青の洞門、景勝地・競秀峰

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総延長144m全てが手掘りという珍しい隧道(トンネル)、青の洞門。

この洞門が掘られたのは、今から約250年前。その当時、この地は「鎖渡し」と呼ばれ、年間十数名もの人が命を落とす大変な難所として恐れられていた。ある時、また旅人が転落死したところに、偶然旅の僧が通りかかった。名を禅海といい、元は武士であったが、過って人を殺してしまったことから仏門に帰依し、諸国を行脚しながら衆生救済の道を模索していた。村人から事情を聞いた禅海和尚は、遭難者の弔いを済ませると「鎖渡し」を訪れ、ここに隧道を突いて安全な道を造るという大願を発する。これこそ自分が求めていた人々の救済の道なのではないかと考えたからである。

その日から、和尚は独り、槌とノミを持って固い岩壁を削り始めた。来る日も来る日も、和尚は岩壁を打ち続けた。そんな和尚の姿を、はじめは村人達も嘲笑っていた。それでも和尚の信念が揺らぐことはなく、独り何年も掘り進むうち、それまで見向きもしなかった村人達が、一人また一人と、次第に掘削を手伝うようになっていった。そしてついには村人総出での大事業となったのである。

宝暦13年(1763)、ついに洞門は貫通。全通までに要した年数は、実に30年余とも伝えられている。

 

耶馬溪(オランダ)橋

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耶馬渓(オランダ)橋は、山国川に架かる石橋で、青の洞門の下流約500m、荒瀬井堰の下流にあり、その橋長は116mで、石アーチ橋として国内最大。8連アーチ石造橋も我が国唯一のものです。
景勝地「耶馬渓」の景色とあいまって、自然の中の構造物として独特の美しさを漂わせています。 この地は、山国川が溶岩地を浸食してつくり出した渓谷美で有名ですが、谷は浅く、川幅は広いので、全国的にも珍しく多連のアーチ橋が集中的に架けられています。 少し上流には、三連のアーチ石造橋の「らかんじ橋」、更に上流に五連の「馬溪橋」と三つの多連アーチがかけられています。アーチの大きさ形状ともにあまり変化が無く、橋上の道路も平坦なために、石橋特有の曲線美には乏しいかもしれませんが、100mを越す長さと8連のアーチはやはり見る者を圧倒します。